宇都宮市 若草自邸 上棟2日目 

西村邸の家づくり

私の家も、上棟2日目です。朝日に照らされて美しい、、、、

空調室になる小屋裏の床下地も貼りました。床の高さは通常よりも低く抑えたはずなのですが、なぜか高く感じしてしまいます。床に置いてある梁は、この日にかける登り梁です。

小屋裏から下を覗くと、、、LDKや玄関が見えてきます。

このように上からの写真を掲載していますが、上に登って写真を撮ろうなどと絶対に真似しないでくださいね。落ちたら死にます。私の場合、経験があるのと自分の限界を知っているために登れるのです。職人さんも気を遣ってくれます。

住宅会社の社長でここまで登る人は珍しいようで、大工さんに驚かれることもありますが。恐怖心よりも好奇心の方が優ってしまうのです。

足場などにも登るのは厳禁ですよ!

ネット張り

この高さになると、職人さんも危ないのでネットを貼ります。

ところがこのネット、大きさを合わせているわけでは無いので調整が難しいのです。余ってしまった分は、絡まったようになってしまいます。

登り梁

登り梁とは、斜めに上がっていく梁の事を言います。構造計算が進み採用されることが多くなってきました。

一般的な組み方だと、屋根の下の部分に母屋とか多くの部材があるのですが、今回の組み方だとそれらが必要ありません。ついでに、斜めに入れるつっかえ棒の役目をする火打ちも必要なくなります。天井を勾配にしてスッキリと納めるのに有効な方法です。ただし、これらの工法を採用するためには構造計算などでの確認が必要です。安易な真似などはやらないことをお勧めします。

屋根の下地:体力面材

屋根の下地材を前に説明した登り張りの上に貼りました。通常は、屋根の板(野地板)は12.5mmなのですが、今回は体力面材としても利用しているので24mmを採用しています。

24mmの合板はとっても強いので、上手に利用すると面白い構造を作ることができます。

形になってきましたね。と言ってもまだ半分です。先は長い!

下の写真のように、次々と梁をかけていきます。

柱や梁に固定されているピンを差し込んでいきます。少しずれていることが多いので手や金槌で調整して差し込みます。

気密テープ

写真にうっすらと白く見えるテープが気密テープです。これでお家の隙間を埋めていきます。 

断熱材に貼って気密を取ることもありますが、構造用の面材を採用するときには構造用の面材の隙間をテープで貼って気密を取ります。発泡剤とかもありますが意外と気密は取れないこともあるので、テープの方が確実です。

今回のテープも今までとは違ったテープを採用しました。接着力が高く、貼り付けると簡単には剥がれません。大工さん曰く、太陽光で温まっても剥がれにくいと言っていました。これは気が付かなかった。さすがです。面材も少し厚いような気もします。カットなどの施工性も良いようです。
少し高いのですが、このテープも採用して正解でした。

レッカー(クレーン)

レッカーというと、駐車禁止で捕まって持って行かれてしまうイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。一般でいうクレーンのことを言っています。
地上からグイーンと伸びる棒の事をブームと呼ぶのですが、近くで見ると迫力満点です!遠くから見てもすごいですが。

大工さんと連携をとりながら釣り上げます。時には直接見えない時もあり、慎重に運びます。

レッカーの操作は簡単そうに見えますが、実際にはとてもテクニックのいるものです。と言うのも、運んでいる物が揺れてしまったり、風で煽られたりするので安定しないのです。それらの揺れをピタッと止めるように操作します。私も30年ほど前に講習を受けましたが、揺れるんです。
また、運び方によっても作業効率が変わってきます。上手なオペレーターさんだと工事も早くなり、安全性も高くなるので大工さんも喜ぶほどです。

下屋

2階建ての場合、1階の屋根を下屋と呼びます。その下地の梁をかけています。

この梁の掛け方も、実は今までと違います。エスホームの家づくりは太い梁を利用することが多いのですが、今回は出来るだけ細い梁を利用しています。LDKの間隔は2間半あるのですが、そこを細めの梁で納めました。これらも構造計算によって求めた物です。

構造計算を採用する時に注意したいのは、強度のみを考えるので他の問題が出てしまうことがあることです。それらが本当に出ないのか、自分で確認したいと思い今回の梁の掛け方にしています。

結果的に、問題はありませんでした。飛び跳ねても大きな揺れは確認できませんでした。

「揺れるわけないだろう!」
と思われるかもしれませんが、揺れる家もたまにあるのです。注意が必要ですよ。

下屋の下地

下屋の下地を貼っていきます。こちらも24mmの合板です。写真も薄暗くなっていて、夕方に近づいているのがわかりますね。

2日目はここまで!

2日目の工事は、ここまでで終わりです。大きな屋根下地までは終わりました。それでも、まだ先は長いです!

宇都宮市 若草自邸 上棟が始まりました!1日目

西村邸の家づくり

まだ寒い朝、7時頃から職人さんが集まり始めます。上棟は一人ではできないので、多くの職人さんがお手伝いにきます。この日は8人ほど。棟梁(この建物をメインで作る大工さん)が、職人さんに挨拶しながら温まったコーヒーを渡していきます。3月の上棟は、このような雰囲気から始まります。

上棟の工事を始めるのは、実際には8時半頃からです。クレーンの音や職人の声などうるさいので朝早くは行いません。クレーンのエンジンをかけ、温まった頃に上棟開始です!

上棟開始!

まずは、柱を立てていきます。金物工法なので、土台から出ているピンに柱を入れていきます。

通常の在来木造だと、柱が刺さりにくいので柱を揺らしながら差し込みます。今回の金物工法だと比較的容易に入るようです。

断熱材が届きました!

断熱材のネオマフォームが届きました!上棟の際に断熱材を入れる必要があるため、上棟初日に届きます。

ウィング・トラック1台丸々です。これだけ使うのは珍しいのか、運転手が何を作っているのか聞いてきました。運ぶのが大変そうに見えますが、大量はとっても軽いので比較的容易に運べます。

今回届いたネオマフォームは、壁に利用する80mmと屋根に利用する100mmです。

金物工法

今回採用した金物工法は、柱と梁を金物を利用して繋ぐ方法です。一般的にはホゾを切って繋ぎます。下の写真の右に出ているのが金物の一つです。

下の写真では、上にピンが立っていますね。このようなピンに柱や梁を差し込みます。梁は、左右に出ている金物に引っ掛けるようにしてはめ込み、そこにピンを打ち込んで固定します。

金物工法の一番のメリットは、強度が出しやすいという事です。一般的な在来工法では、ホゾをカットしてしまうためにその部分の強度が落ちてしまいます。金物工法は削る部分が少ないので強度を保ちやすいのです。

防湿シートの先張り

屋内側には、防湿シートを貼ります。防湿シートとは、部屋の中から壁の中に湿気が入ることを防ぐためのシートです。壁の中に湿気が入ると、壁の中で結露が起き断熱材などをカビさせたり、断熱性能が落ちてしまうのですが、それら防いでくれます。

今回の防湿シートはマグイゾベールを採用しました。これは、冬には湿気を壁の中に入るのを防いでくれ、夏には壁の中で起きる結露を防いでくれる優れものです。
冬の結露は壁の中の外壁側で起きますが、夏の結露は屋内側で起きます。その両方を防いでくれるシートです。

多くは、上棟後にこのシートを貼っていくのですが、先に付けた方が工事手間を考えると楽になるということで先に貼りました。

床下地を張った後は下の写真のようになります。ヒラヒラしているのは風のためです。キレイに貼られていますね。これなら、上の階のシートと繋がるわけでは無いのですが、効果ありそうです。

2階床梁

2階床梁も通常とは違う入れ方をしました。真っ青な空がキレイですね!

通常よりも半分の間隔で入れています。その分梁の高さを低くしています。

下の写真を見ていただくとわかりやすいです。写真の右側が今までの梁の掛け方、左が今回の掛け方です。

梁の高さを低くすることで、天井の形を変えたり階高を抑えたりダクトを通したりすることができるようになります。

念の為書いておきますが、これらの構造は構造計算をしっかりと行い検証しているためにできています。見様見真似で行うと失敗します。例えば、床が振動しているように感じるとか、音が響きやすくなるとかです。注意が必要です。

2階の床下地完了

2階の床下時を貼るのが完了しました。床下時は、通常では24mmの合板なのですが、今回は28mmを採用しています。ぱっと見でも厚いのがわかります。

下の写真で行っているのは、合板を汚さないようにするためのシートを貼っているところです。

小屋組(2階の屋根)のための材料が2階床に運び込まれます。金物が凄いですね!

2階小屋組

もうすぐ午後4時。少しづつ日も落ちてきましたが、頑張って2階の小屋組まで進めます。

大まかな形がわかってきたような気がします。

1日目はここまで!

と言っても、まだまだ上棟が完成するまでは先が長い。

次回は、2日目をお送ります。

宇都宮 若草自邸 足場ができました!なかなか大きい!

西村邸の家づくり

上棟の日前日、足場を組んでもらいました。

足場の内側です。足場というと外側から見ることは多いと思いますが、内側から見る事はありませんよね。上棟前は、このように空いています。

下の写真はプラットフォームです。高いところがある場合に、このような広い場所をつくります。

このような写真を見ていると「SASUKE」を思い出してしまいます。

今回のお家は、軒の出も大きいので足場の幅が広くなりました。通常1枚のところを2枚並びにしているところも少なくありません。幅が広い足場を歩いていると楽ですね。

工事を安全に進めるためにも、隣のお家にご迷惑をおかけしないためにも、足場は大切です。お隣側にはネットをかけます。縦の棒に青いヒラヒラがついているのがわかるでしょうか。今は風の抵抗を受けないようにまとめています。建物が建ったら広げるのです。

一見、無造作に作られているように見えますが、安全の基準は厳しく決められています。と言うのも、建築では落下事故が多いのです。足場を組むには資格も必要です。

下手な足場を組んでしまうと、安全だけではなく仕事の効率にも関わってきます。カンカンやっている足場なのですが、とっても難しいんですよ!

さて、次回はとうとう上棟です!

本当は3月6日)が上棟開始の予定だったのですが、天気が悪いために延期に。

大工さんは3月8日(金)を希望したのですが、私の子供の卒業式で都合悪く。

結局、3月9日(土)、10日(日)11日(月)で行うことになりました。

上棟は、数日間続けて行った方が効率がよくなります。天気も重要です。通常は日曜日の工事はご近所迷惑になるので行わないのですが、説明をして了解をいただきました。

ワクワク、ドキドキ、大きな不安???、楽しみです!

宇都宮 若草自邸 土台の間に水が溜まってしまいました!

西村邸の家づくり

昨日、土台敷が終わりました。ところがその夜雨だったのです。大工さんが雨に濡れては大変と巨大なブルーシートを敷いてくれました。夜8時すぎまでかかったそうです。その次の日のお話です。

ブルーシートに水が!

先日は、基礎に水が溜まっていましたが、今度はブルーシートに水が溜まってしまいました。

何か、培養でもしているかのような美しさ、などとは言っておられません。大工さんと相談して水を出さなくては作業に移れません。

と言うわけで、大工さんと私と一緒に水を汲み出しました。私は水中ポンプで、大工さんは掃除機で。

なかなか大変な作業でもあったので、作業途中の写真はありません。

水が無くなってくると、どこに土台があったのかわからなくなるので歩くのが危険でした。

さすが厚手のブルーシートです、水は下に垂れていません。

家づくりは、屋根の無いところでの作業になります。このような事もあるのです。

宇都宮市 若草自邸 土台敷が始まりました!

西村邸の家づくり

土台とは、家の基礎と柱や床の間に敷く大切な部材です。基礎も完成したので、土台敷に入ります。土台の材料が、プレカットの工場から届きました。大工さんが検品をしています。

土台の搬入

これらの写真、実は今までエスホームが行なってきた通常の木造住宅とは違います。今回は金物を利用して柱や梁を繋いでいきます。

下の写真を見ていただくと分かりやすいかもしれません。材木の隣に金物が付いていますね。

この金物工法のメリットは、材木を多く削り込まなくても良いので強度を保ちやすいと言われています。一般的な在来木造は、それぞれの材木を繋ぐためにホゾを掘るので断面欠損という損失が出てしまうのです。それが起きにくい分、金物工法の方が強度を出しやすくなります。また、強度を出しやすいということは通常よりも梁を細くすることができて費用も下げることができるかもしれない、ということです。

ただし、運ぶときは大変なようです。在来木造の柱や梁は凸凹がないためピチピチに積み重ねて効率良く運ぶことができます。この金物工法は、金物の出っ張りがあるためにピチピチに積むことができません。写真にも、隙間がたくさんありますね。

土台を配置

材料を確認しながら、土台を並べていきます。

ちなみに、土台とは基礎の上に直接乗る材料を言います。土台に引っかかるように取り付ける材木は「大引き」と言います。

今回は、周り以外「大引き」と呼んだ方が良いのでしょうか、ふと疑問になりますね。

土台を固定

土台を固定していきます。

土台から飛び出している棒(ホールダウン金物)のところには穴が空いているのですが、それ以外の穴(アンカーボルト)は穴が開けられていないので、現場で大工さんが位置を合わせて開けます。

実際には、工場で開けてきた穴にピッタリの基礎が出来ているわけではないので、調整する大工さんは大変そうでした。

下の写真を見ると、土台についた金物がよく分かりますね。

基礎の一部であるグリッドポストと土台の間に隙間が生じている部分があります。ピッタリのところは殆どありませんでした。そのため、土台と基礎の間の隙間にはスペーサーを入れて高さ合わせをします。床や柱が斜めにならないようにするためです。

土台敷の完成!

土台敷が完成しました!キレイに並んでいますね。

土台と基礎の間にグリッドポストのような物がない場所には「鋼製束」という物が入ります。これは、床を支える大切な材料です。下の写真で土台の下にある棒のような物がそれです。鋼製束にはネジが切ってあり、高さを調整することができます。床鳴りがした時や、床が下がってしまったという時に調整します。鋼製束は接着剤で固定します。

次は、床の合板を貼っていきます、がその前にまた雨が降りました。

ページの先頭へ