高倉健さん、お話を聞けば聞くほど、人柄の良い方だったようでうすね。
やっぱり、カッコイイな。
昨年は、夕張の「幸せの黄色いハンカチ」のセットに行きましたが、
あのセットが一番似合う人は、高倉健さん以外にいないでしょう。
と、残念がっていたら、もう一つショックな事がありました。
それは、「フランス映画社」の倒産です。
「フランス映画社」とは、映画の配給会社。
素晴らしい映画を何本も紹介してくださり、
今の日本で言われる名作の数多くはここが見せてくれました。
「フランス映画社」の名前は知らなくても、
40代以上の方ならば聞いたことのある映画タイトルは少なくないはず。
 「ベルリン・天使の詩」
 「勝手にしやがれ」
 「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
 「旅芸人の記録」
 「ミツバチのささやき」
 「非情城市」
 「戯夢人生」
 「ピアノ・レッスン」
学生の頃、有楽町へ見に行ったな〜。
私の人生、人格をつくった作品、
20代の私には、なかなか理解できなかった作品。
いつか、理解できる時が来るのであろうか、と思わせてくれた作品。
そんな作品が並んでいます。
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これらの作品は、
日本の社会や文化、にも影響を及ぼしたのではないか?
そう思わされます。
大島渚監督の作品を海外に出していたりもしたようですね。
日本の映画界に、大きく貢献していたのでしょう。
売り上げは、多い時で7億くらいとか。
これだけの事をしていて、7億とは思ったよりも少ない印象です。
もたなかったのは、時代の変化もあったのかな。
残念です。
社長の「柴田駿」さんの奥様が
「川喜多和子」さんだったんですね。
知りませんでした。
今でも、素晴らしい作品を見せていただける会社も有りますが、
世界の映画を見るには、いい映画を探してきてくれる、
いい配給会社が無ければならないのです。
そんな会社が一つ無くなってしまいました。
残念です。
高倉健さんの事は、忘れないと思いますが、
「フランス座」の事は忘れてしまいそうなので、
あえて書きました。
ふと思ったのですが、
義務教育で映画を教えない、見せないのはナゼなのでしょうか?
素晴らしい作品を見る機会を、もっと増やしてあげて欲しいです。
淀川長治さんは言っていました。
「いい映画を見ると、人は優しくなる」
そんな経験をしたことはありませんか?
そういえば、「幸せの黄色いハンカチ」は
中学の時に、体育館で皆んなで見たんですよね。
あの時の印象は、今でも忘れられません。