こんにちは
バイトのクルミです。

今日は先日、完成見学会をさせていただいたお家の見学に行ってきました。

紺と白の外観はシンプルですが菱型や丸い窓がアクセントになっていておしゃれですね。

室内は木をふんだんに使っていて、柔らかい雰囲気でした。

木目の見える扉や同系統でまとめられた照明がこだわりを感じさせます。床は杉の無垢材、天井も一部は合板を無塗装で張っていました。

そして、下の写真の左下

何だかわかりますか?

なんと、『ペレットストーブ』です!

聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんね。

『ペレット』とは、木のおが屑を1~2cmの棒状に固めた木質燃料のことです。そして、そのペレットを燃やして暖をとることができるのが『ペレットストーブ』です。

1.ペレットストーブの特徴

ペレットストーブの特徴は薪と違い、煙がほとんど出ないので煙突がいりません。下の写真のように壁から排気管を出すだけでOK。また、灰も少ないので薪ストーブよりもお手入れが簡単に済み、設置のハードルは低いです。

それでも初期費用は20~40万ぐらいはかかりますし、薪ほど場所は取りませんが燃料を保管する場所が必要です。電気を使って排気、吸気をするので停電時には使用できなくなります。手動で着火するのでスイッチ一つで、というわけにはいきません。

2.石油ストーブとの比較

でも1番気になるのは石油ストーブと比べて燃費はどうなのか、ですよね。

目安としては「石油:ペレット=1㎏(約1.25L):2㎏」と言われています。

環境省と経済産業省が出している統計を参考にすると、灯油の消費量は約0.7L/日。現在の灯油価格は1963円/18Lなので、一日にかかるコストは約76円となります。(参考:環境省 家庭CO2統計 建て方別別世帯当たり年間灯油消費量、経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査)

一方、ペレットストーブは先ほどの比率で計算すると、ペレットの消費量は1.1kg/日。ペレットは1袋10㎏で販売されていることが多く、値段は1袋600円程度です。なので、一日にかかるコストは約66円です。

もちろん、ストーブの性能、ペレットの種類、地域の気候などで一日のコストは大きく変わります。しかし、統計や目安を参考に計算するとペレットストーブの方が安いという結果になりました。

ペレットはネットでも販売されているので買えないということはまずありません。ただ、コストを重視するなら事前に自分が手に入れられるペレットの値段を調べた方がいいでしょう。

もう一つ付け加えると、灯油の価格は近年高騰しています。今後も価格が上がる可能性があります。対してペレットは日本の豊富な森林資源を原材料とするため、価格変動が少ないでしょう。また、環境面でも当然ペレットストーブに軍配が上がります。

3.まとめ

長所

・薪ストーブよりも手軽に本物の火を楽しみながら暖まれる

・煙突がいらないので、間取りが限定されず、建築後でも設置ができる

・統計値を参考にして計算すると石油ストーブよりもランニングコストがかからない

・燃料が木材であるため、環境にやさしい

短所

・設置工事が必要で初期費用が20~40万ほどかかる

・薪ストーブよりはかからないが、使用や掃除の手間とペレットを置く場所が必要

・停電になると使えない

どうでしょうか?

最近は暖炉には見えないおしゃれなペレットストーブも出てきています。カントリー風なお家だけでなく、モダンなお家やナチュラルなお家にも合うデザインのものがきっとあります。新築を考えている方、ストーブを買い替えようかと悩んでいる方、一考の価値があると思いますよ!